ピアノの個人レッスンは一体何歳からできるでしょうか。
グループレッスンは0歳児からのプログラムもありますが、私は特にリトミックレッスンの個人レッスンを行っていますので、特に個人レッスンにしぼってお話したいと思います。
リトミックレッスンを個人レッスンにしぼった理由はいくつか挙げられます。
- 個人宅ではなかなかグループを受け入れる広さがないため
- グループレッスンのようにある程度の人数を集めるより、一人から始められる方がより効率がよいため。
- より内容の濃いレッスンにするため。
リトミックレッスンをスタートできる生徒とは?
それでは、どんな生徒さんならレッスンを始められるでしょうか。
レッスンの内容にもよりますが、年齢が特に若い場合、生徒に以下の能力がつくとレッスンがより始めやすいと言えます。
- えんぴつがもてる
- 色の違いが分かる
- まねっこに興味がある
- 家族以外の人に話しかけられても泣かない
個人差が大きいですが、目安として2歳後半〜3歳が始めやすいでしょう。
これだけは欠かせない!、リトミックレッスンの教材
特に年齢の低い生徒さんには、講師の技量もそうですが、教材がとても大きな決め手となります。
教材を選ぶときの「これだけは外せないポイント!」をお伝えしましょう。
- 音符が大きい
- シンプルなデザイン
- 絵が少ない
- 繰り返し同じことが復習できる
- 徐々に曲のレベルがアップする
どどん!と大きく、シンプルに!
音符を目で追いながらピアノを弾くのは、2、3歳児にとってはとても大変なことです。
とにかく大きく、シンプルに書かれているものは、その負担を軽減してくれます。
最近は、とても絵がきれいな教本やディズニーのキャラクターが載ってるものなどが売り出されていますが、就学前の生徒さんに限っては逆効果だと私は強く感じます。
2~3歳児は集中力が持たないと思われがちですが、ここにはちょっとした誤解があります。
もともと一つのことに集中する力が強いのです。
ただ少しでも何かの刺激が外から入ってくると、そちらに集中が移ってしまうことが大きな特徴です。
レッスンでは、その特徴を最大限に利用する必要があります。
教本にキレイな絵やカラフルな絵があると、そちらに目が移ってしまい、譜読みに集中させることに失敗する確率大です。
反復練習を飽きずにさせる方法とは?
小さい子どもたちには、繰り返し同じことを学習させて、確実な知識にしていくことが重要です。
2~3歳児の「覚える速さは速いが、忘れるのもとんでもなく速い」ことをよく覚えておく必要があります。
だからといって、まったく同じ曲ばかり練習するのはモチベーションを下げてしまいます。
また、親御さんにとっても「うちの子は全く進んでない。。」と思われる可能性大です。
つまり、テキストはゆっくりと進む教材で、同じようなレベルの曲がたくさん載っている教本が最適です。
違う曲が毎週宿題となっても、同じ内容を復習でき、確実な知識にしていける教材を使いましょう。
ここで私が胸を張っておススメしたいリトミックレッスン用の教材4種類(2~3歳児用)をご紹介します。
一回のレッスンでこの4種類の教本を使うと「ピアノ演奏、ワーク、聴音、歌、視唱、譜読みの練習、リズム」を網羅しているため、まんべんなく音楽の基礎を教えることができます。
1.実際にピアノを弾くための教本。
ゴーゴーピアノ1(遠藤蓉子著)
2.ゴーゴーピアノ1に併用して使えるワークブック。
おんぷのおえかきワークブック 1(遠藤蓉子著)
3.これらの教材と共に「歌、聴音、視唱」ができる教本。
たのしいな 幼児のうたと音感 1(遠藤蓉子著)
4.「譜読み」と「リズムの練習」ができる教本。
よくわかる幼児のおんぷとりずむ 1(遠藤蓉子著)
この4つの教材で小さな子どもが集中できるレッスンができます。
私が2歳児後半~3歳児をレッスンする前、「本当にこんなに小さい子どもたちがドレミを読めるようになるのだろうか」と不安に思っていましたが、面白いぐらいに理解してくれ、私が驚かされました。
教材がいかに大事かということを実感しました。
リトミックレッスンのカリキュラムについての詳細は別記事で紹介したいと思います。