2、3歳児のリズム導入編・レベル1については、こちらの記事を参考ください。
こちらの記事では、以下のいづれかの条件が当てはまる生徒に対するリズムレッスン導入になります。
- 犬猫リズムが十分にできるようになった2、3歳児
- 飲み込みの良さそうな3、4歳児の初めてのレッスン時
- 学問的なことが好きそうな3、4歳児の初めてのレッスン時
犬猫リズムからの移行の場合
犬の「ワン」というリズムを四分音符に、猫の「にゃーおー」というリズムを二分音符に移行していきます。
使用するカード:
レッスン例:
「犬と猫のリズムカード、とても上手にできるようになったね。
上手にできるようになったので、今日は新しい音符を紹介します。」
「犬の代わりに、今日はからはこれを使います。」
(と言って、犬のカードの上に四分音符のカードを乗せます)
「猫の代わりに、今日からはこれを使います」
(と言って、猫のカードの上に二分音符のカードを乗せます。)
(四分音符のカードを見せながら・・・)
「まずは、このお名前は、しーぶんと言います。一緒に言ってみよう。
しーぶん。
上手に言えました!」
(二分音符のカードを見せながら・・・)
「今度は、この音符ね。
お名前は、にーぶ・おんぷと言います。
一緒に言ってみよう。
にーぶ・おんぷ!
上手に言えました!」
もうお気づきでしょうが、「しーぶん」は一拍になるように発音し、「にーぶ・おんぷ」は二拍になるように発音します。
「わん」が「しーぶん」に、「にゃーおー」が「にーぶ・おんぷ」に変わっただけなので、移行はスムーズだと思います。
初めてのレッスンでこのリズムに入る方法
3、4歳児の初めてのレッスンでは、(5、6歳児の初めてのレッスンにも使えます。)犬、猫ではノリが悪い子供もいますし、5,6歳児だと少し幼稚すぎるイメージを持っていることもあり、いきなり四分音符、二分音符を学ぶことができます。
この場合に使用するカードはまず以下の2枚です。
レッスン例:
「今日はこの二つの音符を覚えて帰ってね。
1つはこの音符」
(四分音符のカードを見せながら・・・)
「しーぶんって言います。
本当は『4ぶんおんぷ』ていうんだけど、『しーぶん』と呼ぼうね。」
(二分音符のカードを見せながら・・・)
「もう一つはこの音符。
にーぶ・おんぷって呼ぼうね。」
何度か繰り返し、一緒に「しーぶん」「にーぶ・おんぷ」を呼んでみます。
実際にリズムカードを練習する
名前を何度か呼ぶ練習をした後、すぐに実際のリズム練習に移ります。
初めてのレッスンでは、以下のカードを使います。
レッスン例:
まずは、四分音符のみのカードを練習します。
最初に、指で追いながら、口でリズムを言う練習をします。
「しーぶん、しーぶん、しーぶん、しーぶん」
次に口でリズムを言いながら、手で叩くか、楽器で叩きます。
「しーぶん、しーぶん、しーぶん、しーぶん」
「よくできました!」
<拍子記号も最初から取り入れる場合>
私は数字が多少読める子どもや、数字に興味のある生徒には、拍子記号の紹介も初めからしています。
詳しく説明してしまうと「??」となって、そのあとのレッスンに対してすべてシャットダウンしてしまう可能性大なので、拍子記号の詳しい説明はしません(笑)
レッスン例:
「上の数字が『4』という数字だったら、『1・2・3・4』と数えてから始めてみようね。」
「1・2・3・4・しーぶん・しーぶん・しーぶん・しーぶん」
このとき、拍を数えるテンポと、リズムのテンポは必ず同じになるようにしましょう。
*ピアノ教師には当たり前のように思いますが、こどもたちはとりあえず1・2・3・4を速く数えてから、ゆっくりと「しーぶん・しーぶん」ということが起こりえますので、「おんなじ速さでやってみよう~」と一緒に練習していると、それが子供たちにもどんどん当たり前になってきます。
同じように他のカードもやってみます。
うまくできている場合は、以下のようにミックスされたものもやってみましょう。
レッスンの最後に、紙に同じリズムを写したものを宿題として持たせましょう。
この後は、カードを2つ並べたり、4つ並べたりと、長くするのもいいですね。
次の新しい音符の導入方法の詳しい説明は次の記事に書きますので、そちらを参考ください。